日本屈指の大温泉地である熱海温泉は、徳川家康が愛した
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塩化物温泉と硫酸塩温泉が約9割を占める熱海温泉は、1日の総湧出量約24,000トンの実力を誇ります。塩分が皮膚を覆い保温効果にすぐれるので、神経痛をはじめ、冷え性などに適します。また、慢性婦人病、慢性皮膚病に適応しており、最近では肌をひきしめ、痩身効果も期待できると言われているので、ご婦人にも注目されている温泉地です。
さらに市内の源泉のほとんどが肌に優しい弱アルカリ性のため、湯のあたりはとてもやわらかく、美肌効果も実感できるはずです。ちなみに最もアルカリ性が高いのはpH9.6という源泉で、上多賀地区に湧出。成分総量が最も多い源泉は1リットル中、約35gの温泉成分が含有されています。これは家庭用浴槽に一般的な入浴剤(1袋30g)を約233袋入れたものと同等という“濃さ”です。
熱海温泉を愛した著名人で、最も熱海の発展に寄与した一人が徳川幕府初代将軍・徳川家康公です。慶長9(1604年)年3月、家康公は義直、頼宣の2人の子供を連れて、7日間熱海に逗留(東照公記等)し、同年9月、京都で病気療養中の吉川広家(周防・現在の山口県)の見舞いとして熱海のお湯を運ばせまし た。当時、すでに全国レベルの名湯と知られ、より京都に近い「有馬の湯」ではなく、「熱海の湯」を運ばせたところに、家康公がいかに熱海温泉を気に入ったかが窺い知れます。
泉質:塩化物泉、硫酸塩泉など
効能:塩化物泉(切り傷、やけど、慢性婦人病など)、硫酸塩泉(高血圧、動脈硬化症など)古くは徳川家康が訪れたり、献上湯を行った。明治以降は文人墨客が多く訪れ、また多くの作品がこの地を舞台に描かれた熱海温泉。代表的なものは、尾崎紅葉の「金色夜叉」、永井荷風の「冬の日」、林芙美子の「うず潮」などである。
昭和30年代は、新婚旅行のメッカで、白いドレスに白のスーツケースを持ったそれと分かるカップルで賑わった。高度経済成長期、団体旅行を誘致するようになり、その客目当てのストリップ劇場や風俗店が増え、イメージが低下して家族客の客離れが進んだ。バブル経済以降は団体客は減り、以前ほどの集客は望めず、休館している旅館が目立ち、それによって町が寂れた印象を与え、更に客離れが進むという悪循環にある。温泉ブームに乗って個人客は徐々に増えつつあるが、目の肥えた客を繋ぎ止めるためには旅館・ホテル側も相当の企業努力が求められる現状にある。
熱海温泉街には、熱海七湯と呼ばれる、古くからの源泉が存在する。源泉は整備されているが、源泉の利用はホテル旅館等で使用されており、源泉にちなんだ共同浴場などはない(旅館ホテルの外来入浴のみ)
大湯 / 野中の湯 / 佐治郎の湯 / 風呂の湯 / 清左右衛門の湯 / 河原湯 / 小沢の湯源泉500本以上、総湧出量約1万8000リットル/分と有数の温泉量を誇る熱海温泉。昭和初期までは大部分が硫酸塩泉であったが、過剰揚水などで海水が広範囲に浸入して塩化物泉の分布が広がったと言われている。現在でも内陸部を中心に硫酸塩泉の温泉も多く、そのほかにも単純温泉、アルカリ性単純温泉など、多くの温泉地を抱える静岡県内でも最も多くの分析件数を誇っている。
来宮神社境内にある巨大な楠。根回り約15.65m・南幹の目通り幹囲8.25m・北幹の目通り幹囲15.65m・樹齢は約2000年といわれている
静岡県を代表するリゾートエリア熱海。熱海サンビーチや長浜海水浴場、マリンスパあたみなどレジャーを満喫するには最適な環境が整っていると言えるだろう。
もちろん、海の近くにあるエリアならではの新鮮な魚介も楽しめるため、グルメ目的に観光旅行を計画するのも良いかもしれない。
全国でも指折りの温泉郷、熱海温泉では様々な泉質の温泉でリラックスタイムを過ごせます。