
万葉集や古今集でも歌われた古からの名湯が伊香保温泉です。榛名山の東麓、標高700メートルの地に広がる湯の町。万葉集や古今集などにも登場する歴史ある温泉地だ。400年以上前には温泉街が形成されたと言われ、「不如帰」の徳富蘆花や伊香保を世界的に広めたベルツ博士、竹久夢二など多くの著名人も迎えてきた。352段の石段の両側には伊香保の温泉旅館、みやげ物屋、飲食店などが軒を連ね、昔ながらの温泉情緒をかもしだしています。「イカホ」の語源は「イイカオ=好い顔」だという説もあるとか。代表的な茶褐色のまろやかなお湯に寛ぎ、温泉情緒たっぷりの石段を散策すれば“イイカオ”になってしまうのも納得。古くからの黄金の湯と近年発見された白銀の湯と2つの温泉が楽しめる伊香保温泉です。
伊香保温泉には湯の色が特徴の『黄金の湯』と無色透明な『白銀の湯』があります。もともとは黄金の湯で、湯の中に含まれる鉄分が空気に触れ、酸化して独特の茶褐色になっていきます。刺激が少なく、肌に柔らかな湯のため、伊香保温泉は療養や静養の地として多くの人を癒してきました。また特に体を芯から温め血行を促すとして女性に優しい『子宝の湯』として知られてきました。
また平成8年に伊香保温泉事業協同組合の設立により、無色透明で豊富な湯量を誇る『白銀の湯』が利用され始め今に至っています。